木村68歳、白内障の手術を受けて

平成28年1月6日 左目  1月13日 右目

予てより物が白く濁って見えるので、友人に相談したら「老化現象」白内障だと

言われ、ガックリした。 「老化現象」という言葉にショックを受けたのだ!

後日、手術を受けようと、眼科専門の病院へ行ってみると、待合室はほとんど老人

だらけ。聞いてみると、白内障の手術を受ける人が大半。

昔の人も白内障があったんだろうな。おそらく「歳をとったから見ずらくなった」

で済ませていたと思う。それが自然なのだ。それが「老い」なのだ。

ところが現代は違う。歯がなくなれば「入れ歯」目が見づらいと「メガネ」そして

義手や義足。なんでもあり。

社会生活に欠けてる部分を、全て補ってしまう技術、ワザ。

私が受ける白内障の手術は、水晶体に切れ目を入れ、白濁液を吸い取り、そこに

コンタクトレンズを挿入するのだ。とても人間技とは思えない。

手術の時間は、10~15分と短い、と聞いている。

評判のいいその病院は、白内障手術は3ケ月待ちだ。逆に3ケ月先だと思ったら

ホットした。(イヤなことは先延ばし)

その2ケ月前から通院し、準備が始まる。 ① 心電図をとる(他の病院で)

② 直近の健康診断の結果提出  ③ 白内障手術に関するマニアルの勉強

手術3日前から、1日4回の目の消毒の点眼、抗生物質の薬を飲む。

いよいよ手術当日、期待と恐怖心が入り混じる。手術着に着替えて血圧、点滴

心拍測定。 手術室の前の待合室は4~5人の患者が順番待ち。誰もが無言………

もう、ここまできたら、真名板の鯉。 どうにでもしやがれ!

いよいよ、自分の名前が呼ばれる。看護士さんが、俺の手を取って手術室まで

誘導。 もう、逃げられない――!

手術台は、歯科の治療台と一緒で後ろに倒れる椅子だ。 イスが倒れると、

目の前にとてつもなく明るい照明が見える。

顔に目の部分だけ、開いたカバーが覆う。瞬きができないように目の上下を

テープでとめる。麻酔の点眼剤をさして、麻酔が利くのを待つ。

「痛かったら、ガマンしないで言って下さいネ!」 おいおい、話が違うよ。

無痛じゃないの! ヘッドホンが装着され、気分を落ち着かせるための音楽が

流れる。音楽なんかどうでもいいけど、痛くないように頼むよ先生。

先生が、ヒザを俺の腕にグイーっと押しつけ、体が動かないようにした。

目玉にメスが入るのがわかる。アアー(心の中で悲鳴)

「俺は男だ、武士だ」と言い聞かせる。この病院、一日に15~16人の手術をして

いるらしい。「今まで失明した人はいない」と自慢していた。

でも正月の休み明けで、先生のカンが鈍っているかも、正月のお酒抜けている

だろうな。今朝、出掛に奥さんとケンカしてきたかも。頼むから俺に八つ当たり

しないでくれ……….そんなくだらないことが頭の中を駆け巡っているうちに

「木村さん、手術無事終わりましたよ、成功ですよ。」という声。

ホットして体を起こし、スタッフの皆さんにお礼を言って手術室を出る。

「成功ですよ」という言葉が妙に引っ掛かったが、一応失敗じゃなかったことは

確かなようだ。女性患者の方々が堂々としていて、ウラヤマシイ限りでした。

この続きは次号発表します。

手術後の素晴らしい感想、お楽しみに……………